3.11。
東北を襲った大地震から7年が経ったこの日。
ある路上ミュージシャンが、チャリティーバスキングと題して、渋谷の路上にてライブを行なっていた。
前回の取材アーティストは↓
02.中村パーキング「不特定多数の人に見てもらえるのが路上」 | Shine a light
バケツで作ったドラムと、パイプで作られた”ディジュリドゥ”という民族楽器を使い、独創的でエネルギッシュなリズムを奏でていた彼の名は、バケツドラマー”MASA”。
震災当時は渋谷でも、地震を境に節電が叫ばれ光が無くなり、街が暗闇に包まれることもあったが、
この日の渋谷はとても煌びやかで、その頃の面影はもうない。街行く人々の記憶からも当時の記憶が徐々に薄くなってきている。
それでも当時のことを風化させない為に、彼なりの、彼にしかできないアクションを起こしているMASA。
彼の演奏、インタビューから発せられた彼の発言からは、想いの芯に確固たる信念を感じた。
バケツドラマー”MASA”
1988年生まれ。神奈川県出身。
かねてより路上パフォーマンスに興味を持ち、2012年2月オーストラリアのメルボルンの路上にてバケツドラムを始める。
日本に帰国してからは、ヒッチハイクで47都道府県を旅し、路上でバケツドラムパフォーマンスを行う「バケツドラムの旅」を実施。「お金がなくても音楽を楽しめる」をコンセプトとしており、ガソリンスタンドでもらったゴミのバケツとホームセンターで買ったパイプを使って演奏を行っている。
現在は全国各地での路上パフォーマンスを中心に活動しており、ひとたび彼が演奏を始めれば道行く多くの人々が足を止める。
2015年にはテレビ出演も果たし、活動の幅を広げている。